リマ空港到着。 時刻は夜中の0時過ぎである。さてどうしようか。 宿など取っていない。ガイドブックすら持っていない。 そもそも今回の旅行はチリに行く予定だったので、ペルーの情報は出発前夜にネットで僅かに仕入れたのみ。 それも病院情報だけで、観光情報は全くなし。 とりあえず空港のインフォメーションで宿を尋ねるか、あるいは外国人観光客目当ての怪しげな人についていくか。ぼったくられるだろうが宿は確保しなければ。空港で夜を明かすのは嫌だ。 さすがに深夜だけあり、空港内は閑散としている。売店の類も閉まっているようだ。 とりあえず空港内の両替カウンターでT/Cを250ドル分両替。 ペルーの通貨はヌエボ・ソル。1ソル以下はセンターボ。250ドルが837.5ソルになった。 レートは1ドル=3.35ソル。 空港のロビーに出ると早速人が近付いて来る。おじさんが1人。 こちらは大学時代にスペイン語を学んだので、スペイン語で話すとおじさん感心 & ちょっと警戒。 タクシーがいるか? などと話しているとさらにおばさんが近付いて来る。 2人はちょっとうっとうしいな、と思っていると、警備員が来ておじさんに注意する。おじさんはどうやら出入り禁止を食らっていたらしく、すぐに退散する。 おばさんと話をして、とりあえず宿を手配してもらう事に。 このおばさんと出会った事で、これからのペルーの旅が決定していくのだった… おばさんは鞄からホテルの名刺を取り出し、ここにしましょう、といって公衆電話で宿に連絡する。だが繋がらない。 おばさんは突如2階(空港ロビーは吹き抜けになっていました)に向かって口笛を吹く。どうやら2階のほうに連れがいるらしく、携帯電話で連絡してもらおうと思ったらしい。 ペルーは思ったより携帯電話が普及していて、日本と同じく街中にショップがあり、TVでもCMが流れまくっていました。 その口笛のボリュームがでかい! 指笛か? という位の大きさです。 これも後々分かってきた事だが、こちらの人は口笛が上手い。子供も口笛で人を呼んだりします。子供の時からこういう使い方をしているから自然に大きくなるようです。クラクションみたいなものですね。 しかし連れの人も客引きに忙しいらしく反応してくれない。なんとか電話が通じて宿に連絡がいく。 おばさんは連れの人と交代。連れの人と一緒に空港の外に出てタクシーを拾う。空港前にはタクシーが夜中でもいっぱい待機していて、すぐに拾える。 タクシーで宿に向かう。交代したおばさんと色々話をする。宿のある場所はミラフローレスという区? らしく、近代的な区画らしい。かなり距離がある。夜のリマの街をタクシーが飛ばしていく。 スペイン語が話せる日本人は珍しいらしい。こちらとしては少し有利なわけだ。あちらもうかつな事は言えないだろう。しかしこちらは予備知識が全くない。 結局後々かなりぼったくられる事になります。言葉が分かるといってもやはりある程度の知識は必要ということですね… 20分程で宿に到着。街並みは綺麗な感じで安心。途中の街は結構危なそうな通りもあったので、良かった。 夜中だから店はほとんど開いていなかったが、カジノは煌々と明かりが灯っていた。リマにはカジノが多い。日本のパチンコみたいなものか。 タクシー代は10ドル。 これはかなりぼったくられました! 実際には20ソル程度で行けます。 玄関の鍵を開けてもらい中へ。料金を先に払う。25ドル。 ちょっと高い。実際は15ドルだが、この時はシングルがなく1人でツインの部屋を使うため25ドルに。 朝食の時間を訊かれる。さすがに長時間の飛行機で疲れたのでゆっくりめにして10時頃にしてもらう。 おばさんは明日も来て案内をしてあげる、と。はっきりいっていらなかったが、まあ話だけでも聞いて情報を仕入れようと思い、朝に会う事に。 部屋に入り、早速シャワーを浴びる。一応3星だが、そこはちょっと不安。けど結構綺麗な部屋だ。シャワールームもまあまあ綺麗。お湯も出る。エアコン・冷蔵庫はない。 TVの配線がむき出しだったが気にしない。TVはケーブルが入っていてチャンネルがいっぱい。少しだけ見ていたが疲れていたのでベッドに。 ここで目覚まし時計がない事に気づく。しょうがないので窓を少し開け、電気をつけたまま寝る事にする。これで熟睡は出来ないが、朝には目が覚めるだろう。 時計を買わなくちゃ、と思いながら眠りの中へ。時刻は3時半。 ペルーでの第1夜が過ぎていく。 |
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